LCL Key Handling/ja
│
English (en) │
日本語 (ja) │
português (pt) │
キーを押し下げた (KeyDown)
widgetsetがキーを押されたことを受け取ると、次のようにふるまいます。 "ネイティブ"なwidgetにキーを処理させる前に、CN_KEYDOWNやCN_SYSKEYDOWNをLCLに送ります。(CN_SYSKEYDOWNはaltキーが押されたときに発生します。) これは、DoKeyDownBeforeInterfaceが次のようなフローでコールします。
- Application.NotifyKeyDownBeforeHandlerがコールされます。 (ハンドラの前に呼び出されます。)
- keypreviewがある親フォームを取得し、そのDoKeyDownBeforeInterfaceメソッドを呼び出します。
- 関連づけられているdragobjectにキーを処理させます。
- KeyDownBeforeInterfaceをコールします。 (もし、コントロールがcsNoStdEventsをControlStyleに持っていない場合):
- KeyDownをコールします。
- OnKeyDown ハンドラがあればコールします。
- KeyDownをコールします。
もし、キーが処理されなければ(すなわち、Message.Result=0)、widgetにキーを処理させます。もしwidgetが有意義なことをすることがなければ、LCLにLM_KEYDOWN/LM_SYSKEYDOWNメッセージを送ります。これは、DoRemainingKeyDownを次のようなフローでコールします。
- もしpopupmenuが割り当てられていれば、(それがポップアップされているかどうかにかかわらず)、ショートカットをチェックします。
- 親フォームを取得し、ショートカットが有効ならば処理させます。(TCustomForm.IsShortcut):
- フォームにOnShortcutイベントがあれば、それをコールします。
- フォームにMenuがあれば、そのショートカットをチェックします。:
- このメニューの全てのアイテムをイテレーションして、ショートカットをチェックして、該当するなら、そのアイテムの".Click"をコールします。
- もし、そのショートカットを処理しなかったり、後続のキー処理をさせたくない場合は、メニューアイテムのOnClickハンドラ内でメニューのShortcutHandledプロパティをfalseにします。
- アクションリストのショートカットをチェックして、一致するアクションの.Executeを実行します。
- アプリケーションにショートカットを処理させます。(Application.IsShortcut):
- もし、アプリケーションのOnShortcutが割り当てられていれ呼び出します。
- もし、モーダルフォームがアクティブになっている場合は、それにショートカットを処理させます。(上記の TCustomForm.IsShortcut を参照)
- そうでなくて、もしフォーカスされたフォームがある場合(Screen.ActiveCustomForm), そのフォームにショートカットを処理させます。
- そうではなくて、もし、メインフォームがあれば(Application.MainForm), そのフォームにショートカットを処理させます。
- もし、コントロールに親があれば、順にParent.ChildKeyを遡ってキーメッセージを処理します。
- これは、パネルの例のように、キーショットカットを確定したエリア内で処理する場合に利用します。
- TWinControlはその親のChildKeyを呼び出します。これが、順次遡って処理をするということです。
- TWinControl内でControlKeyDownよ呼び出すと、Application.ControlKeyDownを呼び出します。
- コントロールのためのタブナビゲーション処理
- もし、あなたの作ったカスタムコントロールがtabキーについて何も特別なことをしなければ、オーバーライドや禁止しなければ、たとえばTCustomMemoを例にとると..
- KeyDownAfterInterface; TWinControlはここでは何もしません。
- Applicationに、KeyDownAfterハンドラをコールさせます。
result(1か0をMessage.Resultで返します)は何かをすることに注意してください。たとえば、windows環境では、ただ、WM_KEYDOWNメッセージが来たときに、0を返すとキーのWM_CHARを送るだけです。
キーを押している, キャラクタが送られている(KeyPress)
widgetsetはCN_CHARメッセージを送るか、IntfUtf8KeyPressメソッドをコールすることができます。 CN_CHARはUTF-8キャラクタをサポートしませんのでIntfUtf8KeyPressが存在します。 CN_CHARの処理は次のようになっています。
- もし、widgetset(interface)がutf8 key pressを送らないならば、IntfUtf8KeyPressをコールします。
- DoKeyPressをコールします:
- 親フォームを取得し、KeyPreviewがTrueになっているならば、親フォームのDoKeyPressをコールします。
- KeyPress をコールします。(もしコントロールが、csNoStdEvents を ControlStyleにもっていないならば。):
- OnKeyPress ハンドラがあれば、コールします。
IntfUtf8KeyPress (DoUtf8KeyPress) 処理は次のようになっています。
- 親フォームを取得します。もし、KeyPreviewがtrueならば、そのDoUtf8KeyPressをコールします。
- Utf8KeyPressをコールします。(もしコントロールが、csNoStdEvents を ControlStyleにもっていないならば。):
- OnUtf8KeyPress ハンドラがあれば、コールします。
もし、キーが処理されなければ(すなわち、Message.Result=0)、widgetにキーを処理させます。もしwidgetが有意義なことをすることがなければ、LCLにLM_CHAR/LM_SYSCHARメッセージを送ります。これは、SendDialogCharをコールします。SendDialogCharは次のようになっています。
- 親フォームを取得できたなら、そのDialogCharをコールします。:
- TWinControlはDialogCharをそのすべての子コントロールにブロードキャストします。
- これは、フォーカスされたコントロールの近く(同じフォームの)のコントロールのために、アクセラレータショートカットを実装するのに使えます。
- 例: TCustomLabelはこの仕組みをalt+アクセラレータが押されたときに、割り当てられた.FocusControlにフォーカスするのに使います。
- TWinControlはDialogCharをそのすべての子コントロールにブロードキャストします。
押されているキーを離した(KeyUp)
キーを離すことは、イベントの発生順序においては、キーを押すこととにています。しかし、いくつかの関数は発生しません。widgetsetはwidgetにキーを処理させる前にCN_KEYUP/CN_SYSKEYUPをLCLに送るでしょう。 そして、そのことは次のような仕組みの DoKeyUpBeforeInterface をコールします。
- 親フォームを取得し、そのKeyPreviewがTrueならば、そのDoKeyUpBeforeInterfaceを呼び出します。
- 関連づけられているdragobjectにキーを処理させます。
- KeyUpBeforeInterface をコールします。 (もし、コントロールがcsNoStdEventsをControlStyleに持っていない場合):
- KeyUpをコールします:
- OnKeyUp ハンドラがあればコールします。
- KeyUpをコールします:
もし、キーが処理されなければ(すなわち、Message.Result=0)、widgetにキーを処理させます。もしwidgetが有意義なことをすることがなければ、LCLにLM_KEYUP/LM_SYSKEYUPメッセージを送ります。これは、DoRemainingKeyUpを次のようなフローでコールします。
- TWinControl内でControlKeyUpを呼び出すと、Application.ControlKeyUpを呼び出します。
- フォームのEnterキーやEscapeキーを処理します。
- もし、あなたの作ったカスタムコントロールがEnterキーやEscapeキーについて何も特別なことをしなければ、オーバーライドや禁止しなければ、
- KeyUpAfterInterfaceを呼び出します; TWinControl はここでは何もしません。